減塩・ポリ袋調理紹介 塩尻市管理栄養士がレシピ集 講座や窓口で配布へ
2025/11/25
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塩尻市健康づくり課の管理栄養士が、災害時に対応した耐熱性ポリ袋に入れて湯せんで加熱調理する「パッククッキング」と、健康増進の「減塩」料理の2種類のレシピ集を立て続けに作製した。「ちょっとしたこつを知って生活に役立てて」とまとめたもので、市主催の講座などで配布・活用していく方針だ。
冊子はいずれもA5判。ポリ袋と一緒に“備蓄”できるサイズにした。パッククッキングは26ページで主食や主菜、デザートの23品、減塩料理は22ページで18品を紹介している。管理栄養士が試作するなどし味を確認・調整した。
パッククッキングは調理時間を20分とし、鍋一つで何種類も調理できるのが利点だ。日持ちするタマネギなどの野菜やツナや焼き鳥の缶詰などを用いるとともに、主食・主菜・副菜を組み合わせた食品備蓄も勧めている。市主催の講座でレシピを学んだ市民には「高齢者の1人暮らしにも良い」と好評だった。
減塩レシピは、塩分を減らすだけでなく酸味や香味でアクセントを加えて味付けを豊かにするこつも伝えた。市は県や同規模自治体に比べ、高血圧や腎疾患による人工透析の医療費の割合が高いことから、減塩対策の周知に力を入れている。
災害時、平常時問わず健康維持につながるレシピ集で、今後もメニューを追加していく考え。管理栄養士の畠中美奈子さんは「難しくないので試してほしい」と話す。レシピ集は各種講座や市健康づくり課窓口でも配布する。



