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2025年

麻績城山を桜の名所に 地元児童が27日に植樹

2025/11/23
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 麻績村は、旧善光寺街道・麻績宿近くの麻績城山を桜の名所にしようと、27日に地元・麻績小学校の5年生を招いて桜の苗木の植樹を計画している。戦国時代に一帯の支配拠点となった麻績城山の整備を構想する村は、山の所有者と連携して継続的な桜の植樹を検討しており、地域の子供たちを巻き込んで麻績の誇るべきシンボルに育てていきたい考えだ。
 計画では、麻績城山の麓でオオヤマザクラの林となっている登山口(元放牧地)の上部・あずまや付近に、高さ約2メートルのソメイヨシノの苗木18本を植える。苗木には植えた子供のネームプレートを添え、周囲にシカの食害を防止する大型ネットも張る予定だ。苗木と保護ネットは村費で購入し、本年度一般会計当初予算に15万円を計上している。
 村によると、麻績城山では平成13(2001)年にも村が麻績小の児童を招いて同様の植樹を試み、地域住民による長年の手入れもあり現在の桜林となった。児童たちが桜の植樹に取り組むのは25年ぶりで、現在は親世代となった人たちとの2世代にわたる事業となりそうだ。登山道一帯の山地を所有し、かつては村議会議員として前回の植樹を推進した宮下喜光さん(81)=上町=は「子供たちが植えた桜が、故郷への愛着につながれば」と願う。
 村は昨年度、松本地域森林林業振興会(松本市)の苗木配布事業で得た桜の苗木約40本を同地に植えたがシカの食害で全滅。今回は万全を期して挑む。
 村振興課林務担当の髙木雅斗さん(22)は「子供たちが『自分たちが育てた』と誇りに思えるような桜の名所になれば」と話している。

麻績城山へ麻績小の児童たちと植える桜の苗木(麻績村役場)
麻績城山へ麻績小の児童たちと植える桜の苗木(麻績村役場)

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