生坂保育園児、「乳房イチョウ」で落ち葉遊び楽しむ　

　「産婦が枝を煎じて飲むと乳の出が良くなる」と伝わる生坂村小立野の県天然記念物「乳房イチョウ」で２１日、生坂保育園（佐藤絞子園長）の園児が落ち葉遊びを楽しんだ。毎年恒例で、年少～年長の２８人が、境内いっぱいに広がった黄金色の落ち葉の上で思い思いの遊びを楽しんだ。
　多くが前日に落葉したばかりというイチョウの葉の上で、落ち葉の山を作ったり、両手で抱えた葉っぱを舞わせたりしていた。落ち葉の上に寝転んだり、毛糸の帽子に葉を詰めたりして楽しむ園児もいて、境内には子供たちの歓声が響いた。
　「落ち葉の布団」をかぶって楽しんだ齋藤葉ちゃん（４）は「さらさらして気持ち良かった」と満面の笑みを見せていた。
　協力した小立野区の中村清文区長（７１）は「外遊びが難しい時代。子供たちにとっていい思い出になると思う」と顔をほころばせていた。