自宅で青空古本市 松本市県3の神田清剛さん 1000冊所有 希望者に譲る
2025/11/21
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松本市県3の神田清剛さん(87)が自宅駐車場に古本を置き、欲しい人に譲っている。本や新聞の活字が読めなくなったため、大阪の会社員時代や乗鞍高原でペンションを営んでいた時代に購入した1000冊余を毎日入れ替えて並べ、自由に持ち帰られるようにしている。
自宅は松本県ケ丘高校とエクセラン高校のほぼ中間にある。天気がいい朝、畳1枚ほどの板の上に70冊程度を並べ、垣根に「ここの本 ドンドンもらって」と看板を掲げている。日没前にしまう。11月に始め、これまでに散歩途中の人や高校生が山や映画関係の本をもらっていった。
神田さんは大学卒業後、大阪の大手食品メーカーでコピーライターとしてテレビCMを担当。松本市安曇の乗鞍高原でペンションを経営し、旧安曇村の村議会議員も務めた。現在は息子に経営を譲り、県3の自宅で暮らしている。並べた本は小説、新書、雑誌、辞書などさまざまで「読んでいない本がたくさんある」。外国人に日本語を教える勉強をしていたため、その関連本や、草花の本、倉本聰のシナリオ本もある。ペンションの利用客から譲り受けた物もある。
神田さんは、もらう人との会話も楽しみにし、「作家が一生懸命書いた本を捨てることは耐えがたい。お役に立てばうれしい」と話している。現在入院中で、退院後の11月終わりに再開する。




