安曇野市内の美術館・博物館 ミュージアムカードの第2弾発行へ
2025/11/21
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安曇野市は20日、市内の文化施設と施設のお薦め作品などを紹介するコレクションカード「あづみのミュージアムカード」の第2弾を12月9日に発行すると発表した。令和4年3月の第1弾発行から3年半ぶりになる。美術館や博物館の利用を促す取り組みで、対象施設を利用してカードを希望すると、利用施設のカードが無料で1人1枚もらえる。


第2弾は豊科の市美術館、豊科南穂高の田淵行男記念館、穂高の碌山美術館、穂高有明の安曇野山岳美術館など公設・私設の25施設が対象で、各1種類の計25種類を計1万9000枚発行する。穂高有明の穂高鐘の鳴る丘集会所、堀金烏川の大庄屋山口家などの文化財も取り入れた。
カードはトレーディングカードサイズ。表面にお薦めの作品や施設、裏面に作品の解説文や施設の紹介文などを掲載している。
集めて楽しむ仕掛けとして裏面に各カード固有の模様が薄く印刷されている。各カードをジグソーパズルの1片のようなイメージとし、特定の3枚を並べると桜とワサビ田の写真が、別の4枚で北アルプスの写真が、残りの18枚で安曇野の古地図が浮かび上がる仕組みになっている。
第1弾は新型コロナウイルスの影響で来館者が減っている文化施設を応援する目的で発行した。安曇野市と大町市、池田町、松川村の計33施設を紹介する33種類のほか、特定のカードを5枚集めてもらえる「おたからカード」3種類など特別なカードもあった。
今回は市内の施設に限定した。各施設の発行枚数は利用状況によって500枚、1000枚、2000枚と幅がある。事業費は約60万円。反響が大きければ増刷や第3弾も検討する。市文化課は「市民が知らないような施設がたくさんあるのでカードを集めながら回ってもらえたら。地元を再発見してほしい」と期待する。



