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2025年

大桑・定勝寺 耐震工事進む 重文の本堂 9年秋完了へ 24日に見学会

2025/11/21
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 大桑村須原の国指定重要文化財・定勝寺の本堂で、耐震工事が進んでいる。診断で強度不足などが分かったためで、昨年度に着手し、令和9年秋ころまで続く見込みだ。本年度は鉄骨の柱や梁を設置しており、「補強部分」が見られる貴重な機会に文化財保護に理解を深めてもらおうと、24日には一般向けの現場見学会が開かれる。
 定勝寺は南北朝時代、木曽家第11代・親豊公によって創建された。木曽川の洪水で3回流出した後、慶長3(1598)年に現在の場所に本堂が建立されたという。
 工事のため現在はお堂周辺に立ち入れないが、見学会では近くまで行ける。建物にかかる工事用の幕もなくして見やすくする予定。午前9時~正午の間に自由に見学でき、9時半と11時から各30分間、関係者が工事内容などを説明する。
 同寺と一緒に主催する村教育委員会は、天井裏や床下などの補強部分が見られる機会は「今だけ」する。「どのような技術で貴重な文化財を守っていくか、知っていただく機会になれば」と話す。
 予約不要、参加無料で雨天決行。近くの須原地区館への駐車を呼び掛ける。問い合わせは村教委(電話0264・55・1020)へ。
 工事は昨年度、沈下によるお堂のゆがみを改善した。来年度は復元作業に入る。

耐震工事が進む定勝寺の本堂周辺

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