松本市が市民課窓口の時間短縮 試行的に来年1月13日~9月
2025/11/20
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松本市は来年1月13日から9月30日まで、市役所市民課窓口の受付時間を試行的に短縮する。現在の午前8時半から午後5時15分までを、午前9時から午後4時半までにする。市は公式ホームページなどで周知を図るほか、窓口に出向かなくても書類を受け取れるオンライン申請やコンビニ交付のPRに努めるとしている。
19日の市議会経済文教委員協議会に市側が報告し、承認された。
市民課の現状の受付時間は職員の勤務時間と同じため、職員が朝早く登庁して事前に準備をしたり残業したりするケースが多いという。受付時間の短縮によって、残業時間の減少による人件費の抑制や職員の働き方改革にもつながる。市民課は人件費が年間約100万円の削減になると試算している。
窓口の受付時間の短縮は、全国の中核市62市のうち12市で採用しているが、県内19市で実施しているところはないという。
市は9月に市民を対象にアンケート調査を実施し、267件の回答のうち、時間短縮について「特に支障はない」が191件、「支障がある」が76件だった。「支障がある」との回答では「早朝、夕方しか行けない」が53件と最多だった。
市は、市民課ロビーにマイナンバーカードを使って各種証明書を発行できる「行政キオスク端末」を設置して、受付時間外の来庁者に対応する。市民課の臼井美保課長は「転入や転出が増える年度末は、土日開庁などで対応していく」と話している。

午後5時ころの市民課ロビー



