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2025年

児童が模擬投票 選挙や税金学ぶ 芝沢小の6年生体験 松本税務署と市選管が初タッグ

2025/11/20
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 松本市の芝沢小学校は19日、6年生を対象にした主権者教室を開き、模擬投票を行った。財政状況が厳しい架空の「芝沢市」の市議会議員選挙―という設定で、児童52人が実際の選挙で使われている投票箱や記載台を用いて投票。児童は「候補者の情報をどうやって得るのか」「期日前投票はどのくらいの期間なのか」などと積極的に質問し、有権者となる6年後に向けて理解を深めた。
 松本税務署と松本市選挙管理委員会事務局がタッグを組み、松本地区の小学校で模擬投票をするのは初の試みだ。
 設定された芝沢市の人口は10万人で、少子高齢化が進んで財政状況が厳しさを増している。市議選には3人が立候補し、「企業を誘致し雇用の確保」「待機児童の解消」「介護施設の充実」などを主張。児童は事前学習で候補者が掲げる公約の長所や短所を考え、投票に臨んだ。
 投票の仕方の説明を受けた児童は、投票用紙をもらって記載台で名前を書き、次々と票を入れていった。誰に投票するか悩んでいる児童もいるなど、緊張感を持って取り組んでいた。投票終了後はすぐに市選管事務局の担当者が開票した。
 公約実現には税金が使われることも学んだ。赤羽優心君(11)は「どこの年齢層の心をつかむ政策を出しているのかなどがあって、いつもの授業では学ばない奥深さがあった」と話していた。松本税務署の原隆規さんは「税金の使い道について、これからも主体的に考えてほしい」と呼び掛けていた。

模擬投票をする児童

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