演奏・合唱楽しみ30年 塩尻市民吹奏楽団・コールファーター 節目のステージへ練習


塩尻市民吹奏楽団の第28回定期演奏会が24日午後1時半から、大門七番町のレザンホールで開かれる。創立30周年を迎えており、創立時から加わっている2人の団員や最近加わった団員、演奏会の聴衆へのアンケートなどを基に多彩な曲を選び、節目の年の定期演奏会にふさわしいステージにする。
フラメンコを思わせる情熱的な吹奏楽曲「エル・カミーノ・レアル」、ザ・ドリフターズの曲をメドレーにした「ジャパニーズグラフィティXIX」、ロックバンドのMrs.GREEN APPLEの「ライラック」などをプログラムに載せる。通常は係を設けて選曲するが、今年は広い範囲の希望に応じるよう心掛けた。
平成7(1995)年3月に団員募集コンサートを行い、同5月に正式発足した。昨年の定期演奏会に臨んだ団員は40人足らずだったが、この1年間で44人に増えた。年代も20~50代だったのが、高校生を含む10~70代に広がった。
演奏を聞いて入団を望んだ人がいた。もともと、親子での練習への参加があるなど幅広い世代の人たちが活動してきたが、インターネットのSNS(交流サイト)による情報発信に力を入れるなど、重ねている工夫の成果も上がった。
「仲良し楽団」を自認し、毎週土曜日に丘中学校で練習している。鈴木希望団長は「ドリフの曲を用意したのは、聞いている人たちに笑ってほしいから。吹奏楽団の演奏を聞いたことがない人たちも楽しむことができ、来て良かったと感じてもらえる演奏会になればうれしい」と話している。
定期演奏会は入場無料で当日、会場で受け付ける。
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塩尻市を拠点に活動する男声合唱団・コールファーターは29日午後2~4時、レザンホールで発足30周年の記念演奏会を開く。節目の演奏会に、磨き上げた重厚なハーモニーを響かせようと、団員たちは本番に向けて練習を重ねている。
演奏会は4部構成で、これまで歌ってきた「見上げてごらん夜の星を」「群青」ほか、組曲「心の四季」を含む12曲を披露する。4部の「三崎のうた・第二」(作詩・北原白秋、作曲・多田武彦)は約20分間、無伴奏で歌う。他の合唱5団体が賛助出演する計約70人の混声合唱もあり、指導者OBも参加して演奏会を盛り上げる。
平成8(1996)年1月、塩尻市民合唱団発足時に所属した男性を中心に合唱経験が少ない8人で発足した。塩尻市ほか、松本市や朝日村の60~90代の総勢20人の団員が活動する。毎週土曜日に塩尻西部中学校で練習している。2年に1回は、定期的に演奏会も開く。
代表の三浦正さん(63)=塩尻町=は「歌が好きな人たちで集まってよく続いていると思う。私たちの歌に乗せる気持ちが伝わって楽しんでもらえればうれしい」と話す。入場無料。問い合わせは三浦代表(電話080・5143・2331)へ。



