伝統の福俵曳きへ準備 安曇野・豊科
2025/11/16
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安曇野市豊科の新田、成相両区で、来年1月に行われる伝統行事のあめ市と福俵曳きに向けた準備が本格化している。街中を曳き回す福俵の製作が15日行われ、地元住民が盛大に開催できることを願いながら作業にいそしんだ。
円柱型の大俵と小俵があり、曳き回すのは側面の直径40~60センチ、胴体の長さ約80センチ、重さ数十キロになる大俵だ。新田区では、約40束のわらで芯を作った後、ワイヤと木づちを使ってきつく締め上げ、威勢よく曳き回す時に形が崩れないようにした。
先週末に芯が完成した成相区では、稲わらで編み上げた布状の「こも」を胴体に巻きつけて形を整え、最後に結び付ける長さ9メートルの手製の化粧縄の仕上げをしていた。
巾着や福俵を結びつけた御柱建ては両区とも来年1月4日、御柱倒しと福俵曳きは成相区では同11日、新田区では12日に行われる。 新田区長の藤松兼次さん(69)は「多くの区民と一緒になって次の世代につなげたい」、成相区長の寺田一樹さん(37)は「見たことのない人が目にする機会を増やし、いろいろな世代に興味を持ってもらいたい」と話していた。



