信州大に交流拠点 広場始動 1万平方メートル緑豊かな空間 市民も集える学びの場に
2025/11/14
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松本市旭3の信州大学松本キャンパスに整備された中央広場で13日、オープニングセレモニーが開かれた。7月に地域住民も一緒に芝植えを行い、大切に育んできた。セレモニーには学生や教職員が大勢集まり、市民や企業とつながりながら「開かれた学びと交流の拠点」を象徴する場のスタートを祝った。
中村宗一郎学長はあいさつで、広場は環境と学問の自由のシンボルだとし「自由な発想で学問とは何か、人生とは何か考える場になれば」と願った。有志でつくる環境学生委員会で中央広場の活用を検討する分科会「しばふく」の学生らとともに「SHINDAI」のアルファベットをあしらったモニュメントを除幕し、シンボルツリーとなるカツラの木を植樹した。信大付属松本中学校の生徒も参加した。
約1万平方メートルの教職員駐車場跡地を活用し、市民を含めて集い、憩い、交流できる緑豊かな空間づくりを進めている。信大が大きなテーマに掲げる環境と防災、重点的に取り組む水関連の研究も踏まえ、景観を充実させ災害時に役立つ井戸や水辺の整備、ソーラーパネルの設置を構想するほか、臨時ヘリポートのスペースも確保している。
広場は2週間前から利用が始まり、芝生でくつろいだり体を動かしたりする学生の姿も見られるという。しばふく代表の工学部1年・小川璃子さん(18)は「12月のクリスマスイベントをはじめ、地域と学生をつなぐ企画を考えている。地域の皆さんにも期待していただければ」と話している。




