筑北・鎌田村長が初登庁
2025/11/14
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先月26日投開票の筑北村長選挙で初当選した鎌田欣子・新村長(73)が13日、村役場に初登庁した。中信地域の市町村では初の女性首長で、役場隣の多目的ホールで行われた就任式で「皆さんと協力し(公約に掲げた)『村民を真ん中』にした村政を築いていきたい」と決意を述べた。
鎌田村長は朝、役場玄関前で職員や支援者ら約70人の出迎えを受け、贈られた花束を抱えて笑顔で登庁した。村長室の椅子に座ると「責任の重さをひしひしと感じる。今日から頑張ります」とほほ笑んだ。
就任式の職員訓示で「筑北村は長野県の真ん中にある。(周辺都市との)〝近さ〟をどうアピールするかが課題」と述べ「『人口減』を『人口増』にしていくため、ご協力をお願いします」と呼び掛けた。
報道各社の取材で女性村長としての思いを問われ「今までも『女性も男性も一緒』と考えており、女性だからという考えはない」と答えた。その上で「職員が気持ちよく働くための環境づくりが大切」と述べた。村デマンドバスについては予約地から目的地までほぼ直行するフルデマンド化を来年4月にも実現したい考えを示した。
村民からは新村政に期待の声が聞かれた。育児に励む東条の佐々田日向子さん(27)は「(村長は)子育て・孫育て経験が豊かなので、子育て施策の充実が楽しみ。子供たちが自然豊かな村に誇りを持てるようサポートを願いたい」と話した。
筑北村は20年前に旧3村(本城・坂北・坂井)合併で発足したが、役場本庁舎などがある本城と坂北は隣接して平地続きだが、坂井は麻績村や山地を挟んで飛び地状になっている。坂井の西澤徹さん(82)は「坂井は人が少なく、村の〝中心〟から取り残される不安を感じる。もり立ててほしい」と願った。




