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2025年

造形の楽しさ 故郷で指導 勝野眞言さん 子供たちに 南木曽出身 彫刻家

2025/11/14
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 南木曽町出身の彫刻家で日本芸術院賞を今年受けた勝野眞言さん(71)=埼玉県所沢市=に教わり粘土で造形するワークショップ(WS)が13日と14日の日程で、町内で開かれている。認定こども園・なぎそこども園から蘇南高校まで4カ所を巡り、子供たちが手の感覚を使い表現する楽しさを体験している。
 初日のこども園では、年少~年長の55人が参加。町内で採れた土を使い、「おみこし作り」と題して、一人一人が土台の上に自由な発想で作ったものを載せた。園児たちは集中して粘土をこね、ひも状や丸形にして高く積み上げたり、お菓子の形をつけたりと思い思いの作品を仕上げた。
 年長の北原昊ちゃんは、人気の木のキャラクターを載せ「うまくいかない部分もあったけど、いろいろと作るのは楽しかった」と話した。勝野さんは「粘土の温度、重さなど感覚を確かめながら表現することを楽しんでもらいたい。体を使い考える経験が残ってくれれば」と願った。
 この日は蘇南高校でも、自分の顔をつくるWSがあった。14日は南木曽小、中学校で児童生徒が参加する。WSは令和4年、こども園の開園記念事業として開かれたのをきっかけに続いている。

勝野さん(中央)に教わり粘土で自分の顔を作る生徒たち(蘇南高)

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