10~20代の性の悩みに寄り添う 松本で市民有志が団体設立
2025/11/13
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医療関係者や性教育の実践者ら市民有志でつくる「ユースクリニックまつもと」は12日、松本市役所に伊佐治裕子副市長を訪問し、活動への協力を要望した。松本市を中心に中信地区の10~20代のユース世代を対象に、無料で性の悩みを相談できる場を設けるとし、活動への理解と公的支援を求めた。
共同代表の三村慶子さん(元養護教諭)、村山有美さん(産婦人科医師)ら6人が訪れ、9月末に発足した経緯や活動内容を説明した。相談のほか、講演会などのイベントを通じて包括的性教育に関する知識を学べる場も提供する。
伊佐治副市長は「(団体を)立ち上げてくれたことに感謝したい。成長段階に応じた性教育の必要性を感じている」と活動への理解を示した上で、相談場所について「Mウイング(中央1)3階の市ジェンダー平等センターの一角を相談スペースとして提供することを検討したい」と応じた。
ユース世代はインターネットから多様な情報を得られる半面、性を含めた心身の健康課題に対して、必ずしも適切な教育や支援が受けられていない現状が団体発足の背景にある。三村さんは「専門の相談員が性の悩みに寄り添い、必要に応じて医療機関や支援機関への橋渡しをしたい」と話していた。
共同代表が発足の経緯を語るキックオフイベント「ユースクリニックってなあに?」は12月6日午後1時半からMウイングで開く。入場無料で、申し込み不要。相談ブースも設ける。詳細は団体のインスタグラムで公開している。



