浅間温泉の神宮寺、新たな「学校」始動 多彩な文化活動展開へ
2025/11/12
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松本市浅間温泉3の神宮寺で、寺の枠組みにとらわれず多彩な文化活動を展開していこうと、谷川光昭住職と地元の有志が「あさま温泉寺遊学校実行委員会」を立ち上げた。浅間温泉を中心に学び、楽しみながら年1回程度のペースでコンサートや講演会など幅広く取り組む計画だ。
最初の企画として12月7日に俳優の西村まさ彦さんを招き、朗読劇と西村さん主演の映画「[窓]MADO」の特別上映を行う。同じ集合住宅に暮らす二つの家族間で、たばこの煙害による化学物質過敏症を巡って争われた実際の裁判に基づくフィクション映画で、朗読劇も映画に関連している。午後2時開演で西村さんと麻王監督の舞台あいさつもある。
寺が企画すると寺や檀家が中心となるため、実行委員会によりさまざまな人が集える活動にする。自然豊かで温泉もある浅間温泉の魅力を発信し、活性化につなげることも目指す。平成19(2007)年まで10年間、神宮寺で文化人や各界の著名人、音楽家らを講師に多彩な授業を提供した「尋常浅間学校」の歴史も踏まえている。
谷川住職は「いろいろな人と意見を出し合うと企画が広がっていく。お年寄りも子供も世代を超えて来られる場になれば」と願っている。朗読劇と映画の特別上映会は入場料3000円。予約は神宮寺(電話0263・46・1611)へ。



