アルウィン、来年3月利用再開 部材落下の復旧工事始まる
2025/11/12
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県松本平広域公園総合球技場(サンプロアルウィン、松本市神林)でバックスタンド側の照明を支える鉄骨部材の一部が落下した問題で、県は11日、復旧工事に着手したと発表した。工期は来年1月中旬までを見込んでいるが、芝生の養生期間を経て、使用再開は3月になる見通しという。
県都市・まちづくり課によると、照明用架台の照明部分を支える構造の一部で、横に渡した鉄骨部材が落下した。そのため両脇の支柱が横に広がり、照明付近が25.5センチほど下がった状態になっている。復旧工事では、支保工と呼ばれるジャッキを付けた構造物を設置して、上部を持ち上げるとともに支柱も締め付け、新たな鉄骨部材を横に渡すという。復旧工事の費用は約5000万円を見込んでいる。
例年、12月から翌年3月までは芝生の養生期間として使用を制限しているため、今季は同期間の使用を見合わせる。細かな使用再開の日程は、サッカーJ3松本山雅FCなど使用する団体と調整して今後、決定する。
鉄骨部材の落下の原因は金属疲労と推定される。バックスタンドの同じ構造の場所や、メインスタンドの危険があるかもしれない場所は点検・調査し、異常は認められていないという。
同課は「3月には、これまでと同様にサンプロアルウィンを安全に使用していただけるよう、復旧に万全を期したい。原因も究明し、必要な対策を講じたい」としている。



