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2025年

熊が出没か 塩尻・楢川小中校舎の窓枠が壊される

2025/11/11
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 塩尻市の楢川小中学校で10日午前8時ころ、校舎とランチルームを結ぶ渡り廊下にある窓の格子枠と網戸が、外側から壊されているのが見つかった。熊と思われる足跡や爪痕が残っていることから、市や塩尻署は熊の被害とみて、地域住民に注意を呼び掛けるとともに警戒に当たっている。
 壊されたのは、縦約2メートル、横約90センチの掃き出し窓の枠。土が付いた足跡ほか、網戸には横約7.5メートルの範囲に爪で開けたとみられる五つの穴が並んでいた。この爪痕は高さ1.7メートル付近をはじめ複数の箇所に残っていた。職員が巡回した7日午後7時時点では異常はなく、休校中の8~10日朝に被害に遭ったとみられる。
 発見したのは同校の栄養教諭で、学校長を通じて市教育委員会と警察に通報した。児童生徒はすでに登校しており、この日は屋外活動などはやめ、通常授業が行われた。保護者には連絡アプリで下校時の迎えを依頼し、児童生徒を引き渡した。竹下俊明校長は「最初は風の影響か泥棒かと思った。これまでに熊の被害はなかった。子供の安全が最優先」と話した。市は猟友会とともに、熊が通ったとみられる学校近くの奈良井川の河川敷に捕獲用のおりを設置した。

熊に壊されたとみられる楢川小中学校の窓枠と網戸