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2025年

聖高原でナラ枯れ確認 被害拡大防止へ県が情報提供呼び掛け

2025/11/08
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 麻績村聖高原で7日までに、カシノナガキクイムシ(カシナガ)が運ぶ病原菌によってミズナラなどが枯れる「ナラ枯れ」が初めて確認された。県松本地域振興局によると、松本地域のナラ枯れ被害は10月上旬に塩尻市楢川地区で初めて確認されており、今回は2例目。東筑摩郡内では初の被害で、県は情報提供や対策を呼び掛けている。

聖湖畔で枯れているのが見つかったナラの木(5日)

 同振興局によると、9月中旬に麻績村の聖博物館付近の山林でナラ2本が枯れているのが見つかった。村が県林業総合センター(塩尻市)に被害木のサンプルを送ったところ、10月30日までにカシナガ類の成虫の痕跡となる微細な穴などを確認した。
 同振興局は、県内ではすでに隣接する長野地域や木曽地域でも被害が拡大しており、被害木の伐採・燻蒸や樹幹注入による薬剤投与、被害が出る前に伐採・活用するなど対策を呼び掛ける。村は、聖湖畔にさらに3本のナラ枯れが見つかっているため「聖山にも多くのナラがあるので食い止めたい。年内にも伐採し、対策をしたい」と話す。
 同振興局林務課林産係は「他市町村でもナラ枯れの兆候が見つかった場合は、早期の情報提供をお願いしたい」と求めている。
 問い合わせは同係(電話0263・40・1927)へ。