朝日小に少人数学級導入へ 新年度から、1年生25人以下で編成
2025/11/08
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朝日村は新年度から、朝日小学校で独自の少人数学級制度を導入する。県が義務教育の学級編成で採用している基準「1学級当たり35人」に対し、村内では、当面の間は1年生に限り「1学級の児童数が26人以上の場合、25人以下で学級を編成できる」とする。児童一人一人により丁寧に対応できるため教員の負担軽減につながり、地域に根差した学習や課題解決型の学習の強化も期待される。村は年内に学級編成の要綱を定めつつ、今月末から教員の募集を始める方針だ。
7日の村議会全員協議会で明らかにした。村教育委員会によると、学級を追加するため村が独自に講師(会計年度任用職員)1人を採用する。報酬は県費の講師と同額程度を想定し、村は新年度予算案に年額の人件費600万円前後を計上する方針。
来年4月の新1年生の入学予定者数は33人で、16~17人の2学級体制を見込む。村内の出生数は10月末現在、1歳以上で各年齢が30人前後おり、1年生2学級体制は令和12年度まで維持できそうだ。
少人数学級構想は、村が本年度の小学校運営協議会で実現に向け検討を進めてきた。村議会議員からも議会定例会でたびたび提案が上がっていた。小林弘幸村長は村独自の教員採用について「予算編成前だが構想に基づきお願いしたい」とし「保育園から小学校に入った児童が早く学校に慣れるためにも、1年生だけでも実現したい」と村議会に理解を求めた。
朝日小は本年度、全学年がそれぞれ1学級体制で、最大35人が一つの教室で学んでいる。学校側は「2学級であれば、教員はより細やかに児童の様子を見て、カリキュラムも柔軟に運用できる。教員・児童の双方でメリットは大きくありがたい」と話している。




