筑北で正月用の松採取
2025/11/07
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筑北村内で、村木・アカマツの枝葉の採取が今年も始まった。正月飾りの「飾り松」として需要が高く、村は採取業者、松本市などの卸売業者との間で「『飾り松の郷』基本協定」を結び、特産品としてブランド化を目指している。村の委託業者が年の瀬に向けて採取作業に追われている。
初日の4日は協定地の一つ・坂井大野田の村有地で、採取業者が3段に重なった枝葉の株を選んで長さ0・5~1・2メートルに切って採取した。1日1000本ペースで採取して松本市内で保管し、早ければ12月上旬にも出荷するという。
4日の作業に立ち会った松本花市場(松本市)の田口清孝社長(59)は、9月の協定締結後に東北地方から1万本の新規発注を受け「筑北村産飾り松は鮮度がよく色もきれい。さらなる発注を期待したい」と話した。採取業者・サンエムリーフ(松本市)の松田清志代表(47)は「品質の良さを感じてほしい。5年後には村産10万本の出荷を目指したい。村内に集出荷拠点もできれば」と願った。




