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2025年

お城太鼓門に太鼓鳴り響く 7年ぶりの特別公開で企画展

2025/11/06
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やぐらの内部に設置された和太鼓をたたく来場者

 耐震工事がほぼ完了した、松本市の松本城太鼓門やぐらの7年ぶりの特別公開に合わせ、やぐらの内部で企画展「守り継ぐ松本城~昭和の大修理から70年」が10日まで開かれている。1~3日の3連休の来場者は各日1000人を超え、7年ぶりの公開とあって多くの人の関心を集めている。

 先人たちが取り組んできた松本城保存事業のうち、昭和25(1950)年から5年間かけて行われた「昭和の大修理」と、平成11(1999)年の「太鼓門復元」に焦点を当てた内容で、詳細をパネルで説明している。
 太鼓門の名称の由来になった太鼓は、火災の知らせや正午の時報、藩士が一斉に登城する時の合図として使用された。太鼓門を紹介するコーナーには実物の和太鼓が置かれ、来場者が木ばちでたたいて鳴らすことができる。
 秋の行楽シーズンで県外から訪れる観光客が目立った。堺市から夫婦で訪れた杉村明さん(81)は「信州が好きで松本城に来るのは5回目。太鼓門に入るのは初めてで、復元の経緯を知って感動した」と話し、新潟県南魚沼市から訪れた美容師の若井みみさん(21)は「多くの人の努力で松本城の姿が今に残っていることが分かった」と話していた。
 入場無料。午前9時~午後4時。問い合わせは松本城整備課(電話0263・31・3369)へ。