松本・中町通りの藤棚、再整備が完了 ベンチ増やして憩いの場に
2025/11/06
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松本市の中心市街地にある中町通りの藤棚の再整備が完了した。松本商工会議所の駐車場を取り囲むように設置されている藤棚を、市が補修し照明灯を新設した。県産材の木材を活用したベンチをこれまでの5基から9基に増やし、市民や観光客らが座って休めるようにもした。藤の花の開花は毎年5月ころで、初夏の中町の観光の盛り上げに一役買う。
市が街中の緑を増やす「グリーンインフラ推進事業」の一環として、再整備をした。約52メートルの長さの藤棚は駐車場の周囲にあり、平成元(1989)年に市が設置した。地元の中町まちづくり推進協議会が管理していたが、近年、藤棚の下の舗装が盛り上がったり、藤棚の老朽化が目立ち始めたりしたことから、市が約2000万円かけて再整備した。
藤棚を塗装し直し、傷んだ支え木を交換した。藤棚下の歩道はアスファルトから透水性のあるインターロッキングに張り替え、地元産材を使った特注品のベンチを置いた。
中町まちづくり推進協の佐々木一郎事務局長(69)は「憩いの場所としてくつろぎやすくなった。藤の花が咲くのが楽しみ」と喜んでいた。市都市計画課は「地元と相談しながら整備してきた。意向に沿った藤棚が完成した」と話している。



