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2025年

スマート農業で負担軽減 リモコン草刈り機実演 県センター 南木曽で

2025/11/06
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 県木曽農業農村支援センターは5日、リモコンで操作する草刈り機の実演会を南木曽町田立の農地で開いた。地域で農家の高齢化や担い手不足などの課題がある中、先端技術を活用する「スマート農業」を取り入れた負担軽減の選択肢として紹介。住民や農業関係者ら約20人が参加した。
 ヤンマー(大阪市)とオーレック(福岡県八女郡広川町)の担当者が訪れ、各社の機械を動かした。どちらも最大45度の傾斜まで対応できるといい、今回は約40度のあぜで実演した。参加者も体験し、平地から遠隔操作すると機体を傾けながらあぜの草を次々と刈り取った。
 地元の会社員の男性(71)は「リモコン操作だけで楽だ。自分の地区も高齢化が見られ、今回の事例も踏まえて農地を守っていくための方法を考えたい」と話していた。
 両社によると、リモコン草刈り機は最低価格が100万円台という。県から中山間地域農業直接支払交付金など、スマート農業技術の導入・活用に関わる支援施策の紹介もあった。

スマート農業の事例としてリモコン草刈り機の稼働を見学、体験した実演会