松本-沖縄チャーター便 初企画の若者交流プログラムも
2025/11/04
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県営松本空港と沖縄県の那覇空港を結ぶチャーター便が3日、運航された。那覇から117人を乗せた日本トランスオーシャン航空(JTA)の航空機「ジンベエジェット」(ボーイング737―800型機)が松本に着陸し、松本からはツアー客ら116人を乗せて那覇へ飛び立った。長野・沖縄両県による、初の若者交流プログラムに参加する20~30代の長野県内の15人も搭乗した。
松本空港に到着した一行は、県や日本航空の関係者らから信州産リンゴなどを手渡され、4グループに分かれてバスでツアーに向かった。沖縄市から娘、孫と訪れた宜志かず子さん(78)は「上高地に行きたくて行きたくて」と雪を抱く穂高連峰の絶景を心待ちにし、孫の小学1年生・城間志月さん(6)は「リンゴ狩りが楽しみ」と笑顔を見せていた。
一方、那覇に向かった一行のうち、若者交流プログラムの参加者は首里城や戦跡の見学、琉球文化体験、平和をテーマにしたディスカッションなどを行う。信州大学理学部4年生の増田綾音さん(23)=松本市=は「沖縄は初めてで文化体験が楽しみ。ディスカッションでは、平和教育の違いがあるかどうかを知りたい」と話していた。
JTAを使用したチャーター便は5年連続になる。12月にはフジドリームエアラインズが、一定期間に計画的・連続的に運航する「プログラムチャーター便」を松本―那覇で12便運航する予定。県松本空港課の森谷隆一課長補佐は「運航本数を着実に増やし、定期便化を目指したい」と話していた。




