故陳さんの工房跡 新装 世界的バイオリン制作者 木曽の名誉町民 壁面にプレート追加、絵も
2025/11/04
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					 木曽町の名誉町民で、世界的なバイオリン制作者の陳昌鉉さん(1929~2012)の工房があった「陳昌鉉ヴァイオリン研究所跡」(木曽町福島)の壁面の装飾が、一部新しくなった。陳さんの妻・李南伊さん(85)=東京都=が新しく紹介のプレート2枚を付けるなどし、足跡を未来に伝えていく願いを込めた。
 壁面にはもともと、陳さんの没年に町が設置した本人の肖像碑や顕彰プレートがあった。新たに、陳さんの略年表と「懐かしき哉木曽福島 我青春の夢のあと」などと当時を振り返る陳さん自作の詩が刻まれた銅板がついた。往時を懐かしみ李さんが詠んだ「追いかけて 夢おいかけて 木曽の春」という詩などが載るプレートもある。
 1~3月、壁が経年で傷んできたため、町が修繕した。完了後に、李さんがプレートをつけた。陳さんの故郷・韓国の金泉市のポプラ並木を描くなどする絵も一緒に施された。
 10月13日に李さんが現地を訪れた。「ここが(陳さんの)夢の出発点だった」と振り返り、「工房跡が若い世代にも陳を知ってもらい、夢を与えられるような場所になれば」と願っていた。
 陳さんは昭和32(1957)年から4年余り、木曽福島で独学でバイオリンの制作技術を磨くなどした。このとき李さんと出会い結婚している。

						
            
            
            
            
            
            
            
            
            
            
                                    
                                    
                                    
                                    
                                    
            
            
            
            


