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2025年

旧開智学校で明治の授業 雰囲気を再現 観光客が堪能

2025/11/03
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 松本市の国宝旧開智学校校舎で2日、明治時代の授業の体験会が開かれた。ボランティアガイドと学芸員が、教諭である「訓導」役を、着物姿で口ひげを付けるなどして交代で務めた。観光客が再現された雰囲気を味わいながら、当時の子どもの学び方に触れた。
 「読方(国語)」「唱歌(音楽)」などの4科目が用意され、1科目20分の体験として2回ずつ行われた。授業中の私語は厳禁で、生徒は静かに手の指をピタリと合わせ、肘を直角にして挙手したことなど、当時の受講の仕方を教わって体験した。
 読方の授業は、使われていた、いろいろな単語が絵と文字で表現された「単語図」と呼ばれる大きな教材を用いて行われた。
 訓導役が一つずつ読み方を聞くと、観光客は早速、明治時代の挙手をまねし、楽しそうに受講していた。当時の小学1年生が習った範囲の単語で、絵を見て言葉を難解な漢字も含めて覚えていたことが伝えられた。
 東京都から観光に来た赤津直彦さん(53)は「建物だけでなく講師も当時の衣装風で、雰囲気がよく楽しかった」と話していた。

当時の授業の受け方を紹介するボランティアガイド

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