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2025年

松本城太鼓門やぐら内部披露 1日から特別公開

2025/11/01
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 耐震工事がほぼ完了した、松本市の松本城太鼓門やぐらが7年ぶりに特別公開されるのに合わせ、11月1~10日に企画展「守り継ぐ松本城~昭和の大修理から70年」が、やぐらの内部で開かれる。31日に報道陣に内部が事前公開され、松本城整備課長の竹内靖長さんが企画展の概要を説明した。
 企画展は、明治初期に取り壊された太鼓門が平成11(1999)年に128年ぶりに復元された経緯や、平成30(2018)年に耐震性能不足が判明し、令和4年度から4年間をかけた耐震工事の内容などを伝えている。松本城天守の昭和の大修理では軟弱な地盤を支える計16本の「土台支持柱」を朽ちた木材から鉄骨にするといった作業が行われたことを紹介している。
 太鼓門を紹介するコーナーには実物の和太鼓が置かれ、木ばちでたたいて鳴らすこともできる。かつて太鼓は火災の知らせや正午の時報、藩士が一斉に登城する時の合図として使用されたという。
 やぐらの天井部の梁には補強材の「耐震ブレース」が確認できる。竹内さんは「先人たちが守り継いできた松本城を伝え、未来にどう残していくか考えるきっかけになればうれしい」と話していた。
 入場無料。午前9時~午後4時。問い合わせは松本城整備課(℡0263・31・3369)へ。

事前に公開された太鼓門やぐらの内部

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