昭和の音声じっくり堪能 「はがきレコード」「ソノシート」松本市の第三地区公民館で鑑賞会
2025/11/01
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昭和100年にちなんで松本市の第三地区公民館は31日、はがきの形をした紙製のレコード「はがきレコード」と、塩化ビニール製のレコード「ソノシート」の鑑賞会を開いた。地域住民約20人が集い、昭和30~40年代のレコードを聞いて昔を懐かしんだ。
レコードは同市蟻ケ崎1の務台秀夫さん(72)の私物で、務台さんはスクリーンにレコードジャケットなどを映し、一つずつ吹き込まれている音声の内容を簡単に紹介して、再生した。映画の試写会の招待状として届いたものや、映画館で無料配布されたものなど15個ほどを鑑賞した。
はがきレコードは、昭和39(1964)年の東京五輪開会式のハイライトシーンや、はとバスの東京都の観光名所を巡る音声などいろいろで、参加者は昭和当時の音にじっと耳を傾けながら思いをはせていた。70代の男性は「CDと違ってノイズが入っていて懐かしい音だった」と話していた。
ソノシートは、坂本九の「上を向いて歩こう」や、舟木一夫の「高校3年生」を流した。参加者も口ずさんで独特なレコードの音を楽しんでおり、70代の女性は「懐かしかった。ソノシートはあまり見かけないので、聞けて良かった」と笑顔を見せていた。
鑑賞会は昔を思い出すことで認知症の予防にもなればと、毎月同公民館が開く誰もが気軽に集える場「みつばちかふぇ」の一環で開かれた。




