20年前の手紙 持ち主は? 豊科でタイムカプセル開封 180通が宛先不明で舞い戻る
2025/10/31
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					 安曇野市が20年前に差し出された手紙の持ち主を探している。旧豊科町が合併による閉町記念で平成17(2005)年9月に埋めたタイムカプセルを今年8月に掘り出し、入っていた封書やはがき約1200通を市が郵送したところ、約180通が宛先不明で戻ってきてしまった。この20年間で宛先人が転居した可能性が高い。
 旧豊科町が「さよなら記念事業」の一環でタイムカプセルに封入する手紙や作文などを広く募集し、町内外の住民が20年後の自分や家族、友人らに宛てた封書やはがきに切手を貼って持参した。
 タイムカプセルは円筒形の金属製で、豊科近代美術館(現・市美術館)の敷地に埋められた。タイムカプセルの名にふさわしく、封書やはがきが封入当時のままの状態で出てきたという。この20年間で郵便料金が値上げされたため、市が不足分の切手を負担し、発送元が市であることを示すシールも貼って宛先人に郵送した。
 市は宛先不明で返送された約180通をリスト化した。原則的に差出人の本人か家族が市に問い合わせ、リストに名前があれば地域づくり課の窓口で引き渡す。担当者は「多くの手紙が正しい持ち主に届くことを願っている」と期待する。今後どの程度残るか分からないが一定期間は保管しておくという。
 旧豊科町のさよなら記念事業では、合併から50年後の2055年に開封するタイムカプセルも同じ場所に埋めた。50年後の安曇野市民に向けたメッセージや写真などが入っているとされ、開封後は博物館などで展示することになっている。
 問い合わせは地域づくり課(電話0263・71・2494)へ。

 
						 
             
             
             
             
             
             
             
             
             
             
                                     
                                     
                                     
                                     
                                     
             
             
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