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2025年

木工技術の粋 「いす」に 上松技専修了生の作品展 きょうから

2025/10/31
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 県上松技術専門校(上松町)の修了生による「いす展」が31日、隣接する旧交流販売施設「よろまいか」で始まる。来年度の開校80周年を前にしたプレ企画で、「町の活性化に一石を投じたい」との母校の呼びかけに応じた修了生ら34人が手掛けた椅子が並ぶ。木材の特性を生かした造形や、使い手を意識した設計が随所に見られ、木工技術の粋が集められている。11月3日まで。
 展示は、子供用やベンチ型など多彩で、形状の自由度を生かした個性豊かな59作品がそろう。アイヌ文化の意匠を取り入れたものもあり、伝統工芸との融合も見どころだ。来場者は、実際に椅子に座って感触を確かめることができる。
 同校は昭和21(1946)年開校。木工関係で約3000人の修了生を輩出し、各地で木工作家や職人として活躍している。安藤哲也校長は「修了生の技術力を広く知ってもらいたい」と語り、修了生の活躍を広く可視化し、学び手の呼び込みと「関係人口」の増加にも期待を寄せた。
 午前10時~午後5時(3日は午後3時まで)で入場無料。3日午後3時からは椅子研究家・西川栄明さんの講演会(定員90人、先着順)。同校体育館では2・3日に木工市「上松凱旋者」も開催。

修了生が手掛けた椅子が並ぶ会場。木工技術と造形美が一堂に会する空間となっている

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