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2025年

デフリンピックの水泳に出場 松本出身の中東郁葉さんが金メダル目指す

2025/10/28
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 11月15日に東京都で開幕する、聴覚障害のあるアスリートの国際スポーツ大会「第25回夏季デフリンピック」の水泳競技に、松本市出身の中東郁葉さん(23)=サムティ所属=が日本代表として出場する。出場は3大会連続3回目。世界最高峰の舞台で金メダルを目指す。
 6月の選考レースで参加標準記録を突破し代表入りし、背泳ぎや個人メドレーなど計7種目に出場する。本命は一昨年の国際大会で銅メダルを獲得した背泳ぎの100メートルと200メートルだ。
 松商学園高校(松本市)出身で、昨春に大学を卒業し、不動産業のサムティ(大阪府)にアスリート社員として入社。泳ぐことが仕事となり一層の成長を目指す中で、昨夏、練習環境や指導者にひかれたオーストラリアのメルボルンに練習拠点を移した。
 渡豪後、泳ぎの速さを追求し、1年をかけてフォームをつくり直した。ほぼ毎日5000メートル~1万メートルを泳ぎ、持久力にも磨きをかけた。伸び悩む時期が続いたが、10月上旬の全豪大会で積み上げたものが爆発した。出場6種目中、背泳ぎを含む5種目で自己ベストを更新し、個人メドレー100メートルと200メートルは、日本デフ水泳の新記録を打ち立てた。
 「デフリンピックの金メダルが一番の目標」―。そのために、単身オーストラリアに渡り、一から自分の泳ぎを見つめ直してきた。万全の準備が整いつつある。デフ五輪の初の自国開催に「日本の子供たちに自分の泳ぎを通じて希望を届けたい」と意気込む。
 水泳競技は20~25日、東京都の東京アクティクスセンターで行われる。

デフ五輪水泳競技でメダル獲得を目指す中東さん

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