松本・蟻ケ崎北町会の文化祭 深志高の生徒が特別出演
2025/10/26
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松本市城北地区の蟻ケ崎北町会は25日、地元の公民館で文化祭を開いた。初めて近くの松本深志高校の音楽部合唱班、吹奏楽部、特撮ヒーロー研究会を招き、芸能発表の部に出演してもらった。住民の高齢化で盛んだった町会のクラブ活動が減り、文化祭での発表も少なくなったことから、町会南側にある同校に協力を依頼。生徒たちは元気な歌声やヒーローショーを披露し、地域の行事を大いに盛り上げた。

合唱班8人は、住民も一緒に歌えるようにと「手のひらを太陽に」などのなじみのある4曲を披露。口を大きく開けて元気に歌う生徒に住民は思わず笑顔になっていた。特撮ヒーロー研究会4人は「ストリカイザー」という独自のヒーローが登場するショーを勇ましく演じた。合唱班の2年生・大島優衣乃さん(17)は「アットホームな感じで楽しかった」と話し、住民の大神愛子さん(83)は「若い人たちはいいね。若返った気分」と笑顔だった。
町会では大正琴やコーラス、カラオケなどのクラブ活動が盛んだったが、高齢化で減少。今年はマンドリンと詩吟の発表だけとなり、町会以外にも出演を呼び掛けた。マンドリン発表には住民以外も出演し、普段から交流する地元の信州大学こまくさ寮(松本市蟻ケ崎6)の学生は、口や鼻からの発声だけで音楽を奏でる「ヒューマンビートボックス」を披露した。上条晴康町会長(76)は「年々、寂しくなっていたのですごくありがたい」と喜んでいた。



