平和学習の旅・知覧へ出発 松本市の視察団がチャーター機で
2025/10/26
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松本市と松本青年会議所(JC)による市平和視察団は25日、戦時中に特攻部隊の拠点だった鹿児島県南九州市の知覧などを訪れる現地学習に出発した。高校生ら若者を中心に70人がチャーター機で県営松本空港から鹿児島空港に向かった。
戦後80周年記念事業「松本と鹿児島をつなぐ特攻から考える平和学習」として募った小学生から20代までの若者42人とJC会員や保護者ら28人が参加した。空港での出発式で団長の伊佐治裕子副市長は、戦時中は松本空港の土地の一部が陸軍松本飛行場で、訓練を終えた特攻隊員が知覧に向けて飛び立った歴史に触れ「平和の尊さを考える旅にしたい」と呼び掛けた。
信濃むつみ高校(松本市)3年生の小金丸哲さん(19)は「日本人として知っておくべきことだと思い参加した」と話し、松本秀峰中等教育学校(同)4年生の古田真琴さん(16)は「中学の時に広島の平和記念式典に出席し原爆について学んだ。特攻隊のことも知りたい」と語っていた。
27日までの3日間で知覧特攻平和会館などを訪れ、地域住民を交えたグループワークなどを行う。



