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2025年

輪島朝市 安曇野へ〝出張〟 11月1、2日 食の感謝祭で 被災地支援で市民が誘致

2025/10/25
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 昨年元日の能登半島地震で大規模火災に見舞われた「輪島朝市」(石川県輪島市)が11月1~2日、安曇野市穂高の穂高神社で開かれる催し「信州安曇野食の感謝祭」で出張開催される。松本・大北地域の市民有志でつくる「中信地区復興支援団体」が、輪島朝市を開催する「輪島市朝市組合」に掛け合い、実現した。朝市を招くことで市民の関心を高め、復興支援につなげる。
 震災後、各地で開催されている「出張輪島朝市」を誘致する。組合員の「道下海産物店」と「喜三漆芸工房」の2事業者が出店し、海産物加工品や伝統工芸品の輪島塗などを販売する。ブースでは、ガールスカウト長野県第38団が支援金の募金活動もする。
 個々で復興支援ボランティアに当たってきた有志が昨年10月に任意の支援団体を結成。8人が活動する。支援物資を石川県の羽咋市へ届けたり、豪雨にも襲われた輪島市を視察したりした荒井浩美代表(54)=池田町=は「支援したいが何をしたらいいか分からないという方々の思いと現地をつなぎたい」と来場を呼び掛ける。
 発生直後に仲間を誘って炊き出しに出向いたCAFE TSUMUGI経営の津野身和子さん(52)=安曇野市穂高柏原=は「必要とされる支援は変わっていく。被災地に寄り添い続けたい」と話す。

当日に向け、打ち合わせをする荒井代表(右から2人目)ら