勝野眞言さん 卓越の彫り 日本芸術院賞・恩賜賞 南木曽出身 町民展に50点
2025/10/25
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南木曽町公民館は25~29日、住民の作品を並べる第39回町民展に合わせて、町出身の彫刻家・勝野眞言さんの作品展を南木曽会館で開く。勝野さんが今年、卓越した芸術活動をたたえる「日本芸術院賞・恩賜賞」を受けたことを記念した特別展で、約50点を飾り、活躍を続ける郷土出身者の創作活動を紹介する。
胸像や全身像など、テーマとする「人体」を表現する多様な彫刻が並ぶ。活動拠点だった熊本県の天草陶土を使った作品や、ブロンズ、樹脂など素材もさまざまだ。短い時間で素早く描いた等身大の女性の素描なども展示する。
会場の配置は勝野さんが手掛け、照明を落として自然光による見え方の違いを演出するなどこだわった。岡本智治公民館長は勝野さんの受賞を祝い「多くの方が『勝野ワールド』に触れ、活躍や作品の魅力を知ってもらう機会になれば」と話す。
会場では戦後80周年にちなみ、町博物館が催す平和祈念展の出張版もある。今年は町民からの出品も例年になく多いといい、岡本館長は「近年まれにみる充実した展示になっている」と勧める。
観覧無料で、開場は午前9時半~午後7時(最終日は5時)。町小学生木工造形コンクール作品展を同時開催する。初日午前9時から開会式を開く。




