交流の場・さとカフェ人気 松本市里山辺の有志が主催
2025/10/24
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松本市の里山辺地区で定期的に行われている「青空サロン『さとカフェ』」が人気だ。住民有志でつくる「つながろう会」が主催して令和4年から行っているサロンで、地区の住民とボランティアらが集まり、屋外でコーヒーや緑茶を味わいながら気軽に会話を楽しんでいる。家に閉じこもりがちなお年寄りに外出を促す機会にもなっており、温かい交流が続いている。
22日は里山辺公民館を会場に行われた。会のメンバーがボランティアでコーヒーや緑茶を提供し、山辺中学校の生徒がハンドベルを披露するなどして、お年寄りらが公民館前の広場で秋のひとときを満喫した。
今回は初めて地元産の野菜を販売する「さとの市」も行われ、大勢の人でにぎわった。ジャガイモや葉野菜、柿などが格安で並び、カフェを訪れた人が次々と買い求めた。ナスを購入しお茶を飲みながら交流した笠松博美さん(84)は「朝からサロンを楽しみにしていた。野菜が安かったのでまた販売してほしい」と話していた。
サロンは4年10月に始まり、22日が27回目になった。里山辺地区の町会公民館などを持ち回りで会場にしており、次回は30日午前10時から北小松公民館で行われる。運営は市の交付金を活用し、コーヒーや緑茶などが無料で提供される。初回から協力している里山辺地区地域づくりセンターの宮澤正起センター長は「地域のつながりを深める場。今後も人が集まるような企画を考えていきたい」と話していた。



