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2025年

アルウィンの使用再開は未定 鉄骨落下「金属疲労が原因」と専門家

2025/10/24
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 県松本平広域公園総合球技場(サンプロアルウィン、松本市神林)でバックスタンド側の照明を支える鉄骨部材の一部が落下したことを受けて、県は23日、同公園で対策などを協議する検討会の初会合を開いた。県が落下部分を補う応急対策案を建築・構造の専門家に示し、了承を得た。アルウィンの使用再開時期は未定とした。
 長さ約11メートル、直径約20センチの鋼管が落下した。そのため、照明用架台の2本の支柱がそれぞれ外側に3センチ開いた状態になっている。支柱への荷重を分散させる施工を行い、元の状態に戻して、落下した鋼管に替わる部材を設置する。応急対策の着工時期は今後詰める。
 会合後に報道機関の取材に応じた、検討会の座長・中込忠男信州大学名誉教授は落下の原因について、風の影響を上げながら「金属疲労によるもの」との見方を示した。
 バックスタンドでは照明用架台の周囲に足場が組まれ、県はこの日、観客席に落ちた鋼管を取り外した。施設の点検を行った後、問題がなければ会議室や駐車場など、段階的に使用を再開する。
 アルウィンには照明を支える架台がバックスタンド側に4基あり、そのうち一番南側で部材の落下があった。観客席7席が破損した。今月2日に落下を確認した。

足場が組まれたサンプロアルウィン。応急対策が進められる