塩尻の将来 市長と語ろう 任期最終年 タウンミーティング開始
2025/10/22
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塩尻市の百瀬敬市長が出席するタウンミーティング「これからの塩尻市を市長と語ろう」が20日夜、塩尻東地区センターで始まった。来月17日までの間に百瀬市長が市内全10地区を巡って市民と対話する機会で、任期が残り1年を切る中では実質最後になるとみられる。初日は地域住民約40人が参加し、市レザンホールの改修などについて意見交換をした。
百瀬市長が来年度の予算編成方針を説明した後、地元区長会が「防災体制」の議題を挙げ、参加者が自由に意見を述べる時間もあった。市が概算事業費38億円余で計画するレザンホールの改修について、参加した男性は「40億円はかけすぎでは」と尋ねた。百瀬市長は人件費や資材費の高騰の影響を踏まえ事業内容を説明し、「税金を使うので投資しながら最大の効果が生めるような工事設計を進める」と話した。
別の男性は、レザンホールの工事事業者が決まっていない状況や貸館利用ができない期間の不透明さも心配した。百瀬市長は「芸術文化は市民生活に欠くことはできない大切なもの。生活の豊かさや潤いに必要な工事だ。丁寧に説明しながら理解を求めていきたい」と述べた。道路整備や児童館の環境改善の要望もあり、1時間を予定したが、20分延長した。
タウンミーティングは就任直後の令和4年秋、5年夏に開かれた。6年度は「テーマ型」とし、高校生や子育て世代向けに実施した。
今回はいずれも午後7~8時に行う。
日程と会場は次の通り。▽22日=市片丘支所▽23日=市北部交流センター・えんてらす▽30日=市宗賀支所▽31日=大門地区センター▽11月4日=北小野地区センター▽6日=高出地区センター▽7日=吉田地区センター▽12日=市楢川支所▽17日=市洗馬支所