松本城太鼓門7年ぶり公開へ 11月1~10日に内部で企画展 お城ウイーク関連イベント
松本市の松本城太鼓門のやぐらが11月、7年ぶりに特別公開される。平成30(2018)年の耐震診断で太鼓門の強度不足が判明してから公開を止めていたが、耐震工事がほぼ完了したため。松本城天守が昭和の大修理から70年の節目を迎えたことを記念し、1~10日にやぐら内で企画展を開く。
国宝天守と市役所の間にある太鼓門は「一の門(櫓門)」と「二の門(高麗門)」からなる。一の門のやぐらは平成30年以前、大型連休、夏と秋の行楽シーズンに特別公開されていた。臥雲義尚市長は21日の定例記者会見で「今後も平時は非公開とし、繁忙期の公開は必要性を検討していく」と述べた。
企画展は、松本城の歴史・文化に触れる「国宝松本城ウィーク(11月3~10日)」の関連イベントとして開催し、昭和の大修理の様子をパネルで紹介する。入場無料で午前9時~午後4時。
太鼓門は天守築造後の文禄4(1595)年ころに松本城主・石川康長によって築造され、明治初期に取り壊されるも、平成11年に128年ぶりに復元された。城の入り口を堅く守るための桝形門で、石垣・土塀を四角に囲い内と外に門を二重に構える構造。
耐震工事は来年2月に全ての工程を終える。松本城整備課長の竹内靖長さんは「7年という長い期間公開できなかったので多くの人に見てもらい、当時に思いをはせてほしい」と話す。
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松本市は21日、国宝松本城ウィークの期間中、お城と藩主の家紋を組み合わせた歴代藩主6家のピンバッジのうち、発売されていなかった残り2家(堀田家、水野家)を販売すると発表した。これまで発売された4家のバッジも含め各500個(1個700円)を販売するほか、石川家の御城印(1枚600円)も販売する。いずれも本丸庭園内に設けた特設テントで販売する。
