松本にゴジラ出現　庄内地区有志が半年かけ制作　高さ３．５メートルの像完成

　松本市庄内地区の住民有志でつくる庄内盛々会が半年近くかけて制作してきたゴジラ像が完成し、１８日に出川１の複合施設・ゆめひろば庄内でお披露目された。市出身の映画監督・山崎貴さんが手掛けた映画「ゴジラ―１・０（マイナスワン）」に登場する体長約５０メートルのゴジラを忠実なバランスで３・５メートルに再現。子供たちも大勢集まり、リアルな姿に驚きながら完成を祝った。
　ゴジラの大ファンで関連企画を温めてきた大嶋健資会長（７１）は「山崎監督は映画の夢をかなえ、自分も小さな夢がかなった。子供たちにも夢を持ち続けてほしい」とあいさつ。山崎さんがメッセージを寄せ、「故郷松本でのこのような試みは面はゆく、同時に誇らしい。制作の大変さを容易に想像できる大きさ！迫力！お疲れさまでした」とねぎらった。
　制作は映画のアカデミー賞受賞を祝う目的で、段ボールやベニヤ板などを骨組みに着色した新聞紙で肉付けし、一部は子供たちも手伝った。背びれが光り口が開閉する仕掛けもある。
　地区運動会「ドリーム庄内」の前夜祭の一環でセレモニーがあった。筑摩小学校５年生・竹山優真君は「一生懸命作る様子を時々見ていた。でかくて迫力があって、すごい」と喜んでいた。ゴジラ像は当面、施設内に展示する。