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2025年

山形・龍登の池を清水寺絆会が清掃 本堂裏きれいに

2025/10/19
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 山形村清水高原にある古刹・清水寺を盛り上げる活動に取り組む村民有志の会「山形清水寺絆会」(小林政幸会長)は18日、本堂裏にある「龍登の池」の清掃作業をした。会は平成25(2013)年の発足以来、京都市の清水寺との橋渡し役を務めてきたが、ボランティア作業は初めて。60~90代の会員約20人が集まり、スコップを使って手作業で池底の泥をすくい取った。

協力して池の泥を片付ける会員たち

 あらかじめ水を抜いておいた池に入って表面の泥をすくう係、肥料袋に入れる係、一輪車に載せて捨てに行く係などを役割分担して作業に当たった。くるぶしの上まで埋まりながら水分の多い重い泥をすくい上げたり一輪車で運んだりするのは重労働で、ときどき休んで腰を伸ばしながら取り組んだ。高齢の会員は昼食を準備するなど後方支援に回った。2時間ほど作業すると一部で池底が見えるようになり、百瀬久副会長は「よく頑張った」と達成感をにじませていた。
 龍登の池は、1600年代の古文書に雨乞いをした記録が残る歴史ある場所だが、本堂の裏手にあることから存在を知らない村民もいる。昭和59(1984)年の「館報やまがた」に池の整備を行った記事があり、今回の清掃は約40年ぶりとみられる。
 小林会長は「とてもきれいになり清水の観音さまも喜んでくれていると思う。まだやり残した部分もあり、また企画したい」と話していた。