0000日(木)
2025年

デジタル活用で松本を元気に 官民連携、三つのプロジェクト紹介

2025/10/17
後で読む

 官民連携でデジタル技術を活用し、新たなサービスを創出する「デジタル松本市民(松本ファン)による城下町活性化プロジェクト」のデビューイベントが16日、松本市中央2の信毎メディアガーデンで開かれた。松本の飲食店を対話型のAI(人工知能)を使って探せるアプリ「まつもとコンシェルジュ」など三つのプロジェクトが紹介された。11月から来年2月まで実証運用を実施し、実用化を目指す。
 まつもとコンシェルジュは市民の取材や口コミを駆使した独自のデータベースを基に、観光客(松本ファン)や市民の店探しをサポートする。開発者がアプリの利点を説明し、「利用者は初めて訪れる店が増えることや松本の飲食店探しに困らなくなるといった効果が期待される」とPRした。飲食店側も限定メニューを効果的に発信でき、外国人観光客への対応にも役立つという。

三つのプロジェクトが発表されたイベント会場
三つのプロジェクトが発表されたイベント会場

 松本市で単発の仕事を探すことができるサイト「まつもとマッチボックス」や、飲食店のメニューを3D(三次元)データで表示する「立体まつもと」の紹介もあった。
 松本市のデジタル化を推進する産官学の共同組織・デジタルシティ松本推進機構(DigiMAT、デジマット)の社会実証プロジェクトとして実施した。プロジェクト代表の渋谷透さん(62)は「飲食店や宿泊事業者が新たなサービスに期待していると感じた。実用化で地域活性化を果たしたい」と話していた。