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2025年

そろって全国大会へ 鎌田中・吹奏楽部と鎌田小・金管バンド部

2025/10/17
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 松本市の鎌田中学校吹奏楽部(今井愛莉部長、56人)と鎌田小学校金管バンド部(福山いちか部長、71人)が月末にかけてそろって全国大会に出場する。両校とも目標としてきた大舞台で最高の演奏を披露しようと、熱心に練習を重ねて音色を磨いている。

鎌田中の「K」のポーズをして心をそろえる吹奏楽部員

 鎌田中は、18日に宇都宮市で開かれる「第73回全日本吹奏楽コンクール」(全日本吹奏楽連盟など主催)に出場する。8月の東海大会で金賞を取り、代表に選ばれた。5年連続11回目の出場で、「人の心に響いて残る音楽」と「一意専心」を目標に掲げて演奏に磨きをかけている。
 東海大会では緊張が演奏に出て、金賞の中から選ばれる最高位賞を惜しくも逃し、悔しさが残った。諦めずに全国大会金賞を目指して練習に励んでいる。
 今年は全体練習を増やし、音の長さなど正確に音を出すことに気を配り、一人一人が音の形をそろえる意識が高まった。市内の中学校の吹奏楽部員が楽譜で作った千羽鶴と、部員の保護者が折った千羽鶴を受け取り、声援を受けた。
 全国大会では、自由曲は難曲の「宇宙の音楽」、課題曲は「Rhapsody~Eclipse」を演奏する。3年生の今井部長(15)は「東海大会の悔しさや、3年間の思いを胸に、今までで一番いい演奏をしたい」と力を込める。顧問の塚田理恵教諭は「ずっと頑張ってきたので、あとは自分たちの音楽を披露するだけ」と話している。

全国大会に進む鎌田小金管バンド部

 鎌田小は3年ぶりの東海代表として、25日に新潟市で開かれる第44回全日本小学生バンドフェスティバル(全日本吹奏楽連盟など主催)のステージ部門に出場する。雰囲気の異なる小曲を組み合わせたマルク・ジャンブルクアンの「3つの塔」で臨む。
 持ち味の迫力ある音色を生かした華やかな曲だけでなく、小学生には難しいしっとりと聴かせる曲にも手応えを得つつ、変化を付けた音づくりを進めている。外部講師の指導も受けながら週4日の朝練習と土曜日の半日練習を基本に、東海大会後は休み時間の自主練習に励む部員も増えるなど張り切っているという。
 6年生の福山部長は念願の全国出場を喜び「人数が多く合わせるのは大変だけれど、周りの人に感謝しながら悔いの残らない演奏をしたい」と意気込む。顧問の北澤沙弥香教諭は「皆の努力でカバーし合って演奏を高めている。貴重な機会を楽しみ、納得できる演奏をしてほしい」と願っている。