外国人客 過去最高ペース 中山道・馬籠峠ハイキング 本年度上半期 3万7346人 24.2%増
2025/10/17
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南木曽町の旧中山道・妻籠宿と、岐阜県中津川市の馬籠宿を結ぶ「馬籠峠」を歩く外国人ハイカー数が、本年度も好調に推移している。上半期の9月末までに3万7346人が通り、過去最高だった昨年度の同期を大幅に上回り、7278人(24・2%)増となった。平成21(2009)年度の統計開始以降、ハイカー数は増加傾向が続いており、本年度も変わらない勢いを見せる。

統計は妻籠の公益財団法人・妻籠を愛する会が、峠の途中にある無料休憩所・一石栃立場茶屋の前を通過する人を調べている。本年度9月末までの外国人通過数は、月別に見ていずれも昨年度を上回った。世界120カ国から訪れており、昨年度1年間の計132カ国と同程度で、広い地域からの注目が続く。
日本人は8458人で、昨年度同期比で17・8%減。近年は新型コロナウイルス禍前と比べ減少傾向にある。
同会の藤原義則理事長は、外国人ハイカー数は「本年度も力強く増加傾向にあり、過去最高値の更新も予想される」と受け止める。日本人ハイカーの減少は、高齢化による影響の可能性も指摘した。
妻籠宿では、外国人旅行者のレンタカーが9月末までに2925台訪れ、700台未満のコロナ禍前より大幅に増えている。10月から外国の運転免許証切り替え制度が厳格化する中、藤原理事長は「どれだけ影響があるか、状況の注視が必要」とした。