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2025年

山形村で初の農地演劇 きょう「ころりん劇場」

2025/10/17
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 山形村小坂のコミュニティーハウス・まるます喫茶が主催する「ころりん劇場」の秋の演劇公演が17日、近くの農地・まるますの森で開かれる。松本市を拠点に活動する劇団野らぼうが、昼間に蓄電器で集めた太陽光を使って野外劇「ポポスタラタ山」を上演する。農地での公演は初めてで、清水古道へ続く道沿いで物語に入っていくような雰囲気を感じながら、ほのかな明かりの下で演劇を楽しむ新たな試みだ。

 まるますの森は、まるます喫茶を運営する増塩理沙さん(41)の義父・勝義さん(82)が大切にしている畑。かつて勝義さんの両親が鍬と斧を使って開墾した土地で、クマやサル、イノシシなどの獣害で作物が作れなくなった現在も、山に戻したくない一心で世話している。耕す人のいなくなった周辺の畑が荒れていく中、丁寧に草を刈り木を切ってきれいに保っている。
 義父の思いを知った増塩さんがここで何か催しができないかと模索していた時、野らぼうの公演を知って出演を依頼。初めての農地公演につながった。増塩さんは「松本平の夜景も眺められる。公演とともに楽しんでほしい」と話している。
 午後6時半開演。チケット(当日券)は一般2500円、U25 2000円、小学生1000円となっている。乾杯代込み。
 問い合わせは増塩さん(電話090・5548・7169)へ。

初めての農地公演が開かれるまるますの森