まるでSF!一夜で出現「巨大な塗り壁」 塩尻に出現…正体は「鉄塔の塗り替え」
2025/10/16
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巨大な“塗り壁”が一夜にして出現し、数日すると消えてしまう現象が塩尻市内で相次いでいる。特撮のSF映画をも連想させる光景に、度肝を抜かれて目を疑う市民の姿も。実はこれ、塗り替え作業に伴い防護ネットで覆われた東京電力パワーグリッド(東京都)の送電鉄塔で、今後も市内のどこかで目にする機会がありそうだ。
構造物なのか、未確認物体なのか―。今月2日、塩尻市大門七区に巨大な塗り壁が現れ、周辺の住民が一時騒然とした。高さは2階建ての民家をはるかに上回る40メートル余りで、鉛色の奇妙な姿が見る場所や角度によって変化する。近くの女性(70)は「何じゃこりゃ!!と目がくぎ付けになってしまった」。撮影する人が相次いだが、6日午前には何事もなかったかのように姿を消した。
東京電力パワーグリッド山梨総支社によると正体は、塗り壁ならぬ「鉄塔の塗り替え」という。送電鉄塔のメンテナンスの一環で、本年度はさびを落としたり塗装し直したりする作業を塩尻市内と諏訪地方の6市町村で予定。塗料や粉じんが周囲に飛散するのを防ぐため、防護ネットで覆っているのだとか。
県内で発電された電気を関東圏に安定供給するのに欠かせない作業といい、同社は「引き続き安全作業で進めたい。ご理解とご協力を」とコメントしている。
