0000日(木)
2025年

新しい「松本かるた」 鎌田中3年生14人が手作り

2025/10/15
後で読む

 鎌田中学校(松本市)3年1組の生徒14人は、松本の魅力を発信しようと令和版の「松本かるた」を手作りした。句の中に松本城やゴジラなどを組み込み、読み札は全て平仮名で表記した。絵札は色鉛筆を使って描き、幅広い世代に親しみやすいかるたに仕上げた。
 総合的な学習の時間では、「ものづくりで地域に働きかける」をテーマとし、複数のグループに分かれて取り組んでいる。かるたに最も関心を持った生徒が制作に取り組んだ。3年前の卒業生が手掛けた「松本かるた」を参考にしながら、図書館やインターネットで松本の魅力を調べ、札を作る作業をした。
 「もりながの なつかしきとう ありがとう」という札には、森永乳業松本工場が近い同校らしさが詰まっている。「ごじらー1・0(マイナスワン) やまざきたかしが つくったよ」など令和の時代らしい札もある。
 読み札の句はパソコンに入力して共有し、題材や表現がかぶらないように気を付けた。進むにつれて作るのが難しく、「ん」や「る」は特に苦戦した。絵札は優しい色合いで写真を参考に影を付けたり、複数の色を付けたりしてこだわった。
 栁澤花帆さん(15)は「市民の皆さんも松本の魅力を知り尽くしていないと思うので、かるたを通して松本の魅力を発信したい」と話し、浅原絵月さん(15)は「五・七・五(の句)を作るのは難しかったけれど、意見を出し合って幅広い年代の人に楽しんでもらえるかるたができてうれしい」と笑顔で語った。
 かるたは作るだけでなく、多くの人に松本の魅力を知ってもらおうと、児童センターなどで使って遊ぶことを検討している。

作った令和版の松本かるたを紹介する生徒たち