洗馬の貴重な資料展示へ 編さん中の地区誌に掲載 編集委10月18、19日の文化祭で
2025/10/14
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塩尻市の洗馬地区のふるさと文化祭が18日と19日、市洗馬支所などで開かれる。令和10年度末の完成を目指して「洗馬地区誌」の編さんを進める編集委員会(編集委員34人、協力員2人)が、誌面に掲載する資料の現物として約10点を展示する予定で、大勢の来場を呼び掛けている。
地区誌は自然や歴史、文化などの分野で7章立て構成を予定し、七つの部会で委員らが調査を進める。第7章「ふるさとづくり」では、戦後の貧しい時代の生活改善運動を取り上げた。旧洗馬村が花嫁衣装を購入し、貸し出した事業を紹介した。昭和29(1954)年10月の文化祭に衣装を展示、翌月に1000円で貸し出しを始め十数年続いたという。結婚で洗馬を離れる女性が県外の挙式で使う事例もあり、市洗馬支所の土蔵で長年保管されてきた。中原文彦編集委員長(72)は「文化祭に来て現物を見てほしい」と話す。
文化祭の展示は18日が午後1~4時、19日が午前9時~午後3時。洗馬在住の水引作家によるワークショップ体験ほか、ステージ発表では松本深志高校(松本市)の生徒による書道パフォーマンス披露もある。