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2025年

元気な泣き声で邪気払い 松本・護国神社で泣き相撲

2025/10/14
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元気な泣き声を上げて会場を沸かせる赤ちゃん

 赤ちゃんの健やかな成長を願う「泣き相撲」が13日、松本市美須々の県護国神社で行われた。生後6カ月から2歳までの約100人が参加し、東と西に分かれてどちらが先に泣き出すかを競った。かわいらしい豆力士たちの奮闘に会場は和やかな雰囲気に包まれた。
 赤ちゃんは名前を呼ばれると保護者と一緒に土俵で向き合った。掛け声を聞く前に大泣きする子や、きょとんと不思議そうな顔をする子などさまざま。行司と見つめ合った末に笑い出す子もいて、見守る祖父母からも笑いが湧き起こっていた。なかなか泣かずに引き分けとなる取組もあった。
 新潟県から参加した自営業・綱島優さん(46)は10カ月の長男・悠ちゃんと一緒に土俵に上がり、「元気よく泣いてくれた。健やかに育ってほしいね」と目を細めていた。
 県護国神社や市遺族会、テレビ松本ケーブルビジョンなどでつくる実行委員会が主催し、今年で7回目。護国神社の禰宜・奥谷公胤さんは「元気の良い泣き声は古くから吉を呼び、邪気を払うとされてきた。家族に吉が訪れることを願いたい」と話していた。