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2025年

水辺の生き物救い出せ! 安曇野の黒沢洞合自然公園でイベント

2025/10/14
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 安曇野市が拡張工事を行っている同市三郷小倉の黒沢洞合自然公園で13日、ビオトープの池に生息する生き物を集めて、拡張部に整備する池に放す市民参加のイベントが行われた。小学生とその家族ら約50人が参加してイモリやゲンゴロウなどの水生生物を採集し、多様な生き物が集まる環境に関心を寄せた。

ビオトープの池に入って生き物を探す子供たち
ビオトープの池に入って生き物を探す子供たち

 市は公園面積を約3倍の2.1ヘクタールに増やしビオトープを充実させる工事を昨年度から進めており、来年4月にリニューアル予定。今ある2カ所の池は草が繁茂し環境が悪化しているためしゅんせつを行う計画で、その前に水生生物を「救出」する作業を市が企画した。
 子供たちは水底の泥を網ですくうとヤゴやイモリ、ミズカマキリが次々と捕まり、歓声が上がった。市内で絶滅が心配されるクロゲンゴロウなども見つかり、昆虫の専門家の解説を興味深く聞いた。穂高南小学校4年生の王子凱惺君(10)は「イモリがたくさん取れた。今までと同じ、池に生き物がたくさんいる公園になってほしい」と話した。
 公園拡張部には五つのビオトープ池、湿地などを新たに整備する。三郷小学校の6年生約120人も今月上旬に同様の作業をした。